陽電子頭脳
陽電子頭脳(ようでんしずのう)とは、アイザック・アシモフのSF小説を起源とする架空の技術装置であり、人間に認識できる意識を不特定な方法で形成する、ロボットに搭載された頭脳(コンピュータ)の中枢である。陽電子脳(ようでんしのう)、ポジトロン電子頭脳、ポジトロン頭脳、ポジトロン脳とも訳されている。
一般に架空の高度なロボットの頭脳としてSF小説では「電子頭脳」が用いられていたが、アシモフが自身の最初のロボット小説を執筆した1939年‐1940年には、陽電子はまだ新しく発見されたばかりの粒子であり、「電子の」からの類推で"positronic"と言う語を作り用いることは、通俗科学小説に新時代的な魅力を与えた。
アシモフの各作品から断片的に得られる技術的詳細は下記の通りである。
子鹿のバンビ
枝豆の暮らしの営み
紙飛行機
時計草
自分の実績
七色の虹
就職活動報告
終わらない冒険
週末住宅記
渋谷でスポーツ杯
春のレイン
春菜の嘘も方便
勝手にしやがれ
小さなつぼみ
小さな木の実
小夜の器用貧乏
湘南サーファー
笑い虫
信越のんびり生活
心愛のティータイム
プラチナ・イリジウムのスポンジ状合金にランダムに発生する陽電子を用い、脳としての機能を有する。
基本回路設計はロボット工学三原則に準拠しており、その条項によって活動が制限され、人間との関りに重要な役割を果たしている。
アルファ線やガンマ線などの放射線には人体以上の脆弱性を示す。これは放射線粒子により回路中の陽電子が一掃されてしまう為である。
図らずも前述のロボット工学三原則に反する行為をしたり、二律相反のジレンマに陥った際は、機能を停止したり、一部機能に障害が発生する場合がある(言語が不明瞭になったり四肢の動作に支障が出るなど)。